当店について
River Monarch のこと
産地を知ることは、料理の設計図を書くことに似ている。
2018年の春、工藤 典子はこの場所に小さな厨房を開いた。京都の料亭で覚えた出汁の引き方と、リヨンで身につけたソースの考え方を、どちらも捨てずに持ち帰った。最初の一年は試行錯誤の連続で、メニューを月に三度書き直したこともある。川沿いの立地を選んだのは、水の近くにいると食材の声が聞こえやすい気がしたから、という単純な理由だった。
転機は2020年の秋だった。常連のお客様から「料理が変わった」と言われた。その頃から、仕入れ先の農家を自分の足で訪ねるようになっていた。土の匂いを知ってから、野菜の扱い方が変わった。魚も同じで、港に行くと、どの部位をどう使うべきかが自然と見えてくる。産地を知ることは、料理の設計図を書くことに似ている。
メニューは毎月、食材の状態を見てから書き直す
一夜の最大着席数は二十四名で固定している
器は近隣の陶芸家による一点もの
仕入れ先の農家・漁師を年に数回、直接訪問する
川のほとりで、静かに食べる。
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